求人しても集まらない、入社しても辞めてしまう

人材不足は深刻ですね。中には、賃金の提示額をアップしても、思ったような反応がない……ということもあります。
よくあるのは、仕事や職場に魅力があるのに、それを伝えていないケースです。素晴らしい食事を出すレストランなのに、募集は「ホールスタッフ募集」でオシマイ。「営業スタッフ募集」「倉庫スタッフ募集」「工事スタッフ募集」……以下略。

求人広告にも「見出し」が必要です。「県内トップクラスのレストランで、ホールのスペシャリストを募集しています」とか。「絶品まかないつき！　ホールスタッフ募集」とか。
ここで大切なのは、働き手にとってのメリットが含まれていることです。「タフな人募集」なんてのは、なんだかブラックぽくで怖いですよね。こっち都合ではなく、働く人のことを考えましょうね。

しかし、うまい話ばかりではいけません。うまい話につられて入った人は、すぐに辞めてしまいます。応募者は多ければいいわけでもありません。多ければ手間がかかるし、相手を見極める精度も落ちてしまいます。
ちゃんと仕事の大変さにも触れてください。このとき大切なのは、その大変さがなにかしらの成長や成果に繋がることです。

どんな仕事だって大変です。仕事とはそういうものです。それでも自分を含めて、その仕事を続けている人たちがいるのには、理由があるはず。
大変な経験ではあるけれど、自分自身の成長に繋がるとか。大変だからこそ、なんでも言えて支え合える職場にしているとか。皆さんが大切にしている価値観や、具体化した実例を伝えてください。
仕事を求める人も多様化しています。それぞれの企業の持ち味を発揮することで、マッチング率の高い求人が可能になります。