2023/3/1

今の仕事の習慣で、新しい取り組みをしてしまう
今の仕事の習慣で、新しい取り組みをしてしまう

今の仕事の習慣で、新しい取り組みをしてしまう

今の仕事の習慣で、新しい取り組みをしてしまう

新市場について詳しい事前リサーチが必要

どんな仕事にも常識というものがあります。新しい分野に取り組むときには、その分野の常識を押さえておく必要があります。
例えば、大量生産を長く続けてきた企業が、単品生産に取り組む場合。大量生産は利益が薄くなりがちで、利益率の高い単品物に魅力を感じやすくなります。 そのこと自体は問題ありません。これまでに培った技術を使えば、魅力的な製品を作ることができるでしょう。それによって新たな顧客を開拓することのは現実的な取り組みといえます。

注意したいのは値段の付け方です。 大量生産の場合、 総量に対する掛け率で考えることが多いと思います。全体でこれくらいの値段になって、原価はその何割以内に納めるから……といった具合です。単品生産でこれをやると、とんでもないことになります。
単品生産と大量生産では、プロトタイプの意味合いが全く異なります。単品生産では、プロトタイプのコストはすべて完成品に加算されます。大量生産では、大量の製品に薄められて加算されます。その比率は100%と数%といってよいほどの開きがあります。

もちろん、既存の技術や製品の一部を流用するなど、コストダウンできる余地はあると思います。しかしながら、最終コストの比率として語るには、あまりにも大きすぎます。だからこそ別立ての、それこそプロトタイプ制作費との独立した項目が必要になるのです。

ここでは価格のことをを取り上げましたが、納期や品質についても同様です。同じ言葉を使っていても、意味合いがことなることはよくあります。できることならば、新市場について詳しい信頼のおける方の話を聞くなど、事前にリサーチしたいものです。
 

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