新製品で新市場を開拓しよう！ の失敗

新製品を生み出して、新市場を開拓する！　ロマンですよね。でもロマンって、現実離れしたことっていう意味なんです。
この新製品×新市場という組み合わせは、もっとも成功確率の低い取り組みです。なので（最後は自己判断に任せますが）弊社では決してお勧めしません。

現実的なのは、次のどちらかです。新製品を、今おつきあいのある市場に売り込む。今扱っている商品を、新市場に売り込む。
先の「新×新」ではなく「新×現」「現×新」の組み合わせ。こっちの方が成功確率はぐっと上がるうえ、安全で効率的です。

今ある市場であれば、商習慣を含めていろんなことがわかっています。御社に対する信用もあるでしょう。だから新製品も売り込みやすいのです。
今扱っている商品であれば、経験も実績も豊富にあるはずです。製品に対する信頼も証明できます。だから新市場を開拓しやすいのです。

それでも新しいことをすれば、思うように行かないことがあります。実はそこが狙い目！　そこにこそ新しいことを成し遂げるヒントがあります。
要はビジネスはニーズと条件をマッチさせること。今の仕事があるのも、手間暇かけてマッチしてきたはずです。

勘違いしないでいただきたいのは「現在の市場＝現在の顧客」ではありません。同じ市場にいる、別の顧客も新規開拓の対象となります。
同じように「現在の製品＝現在の用途」とは限りません。アレンジを加えることで、新たな用途が広がることもあります。

要は青い鳥はいつでも身近にいるということ。改めて「今」の価値を見つめ直すことも、成功の秘訣です。