身の丈に合わないホームページ

皆さんにとって、ホームページとはなんでしょう。ときどき、ものすごくこだわってかっこいいホームページを作って、それっきりというケースに遭遇します。
時代は情報社会。ホームページがないと仕事にならないとすらいわれています。つまり、ホームページも「生産財」の一部なのです。

でもなぜか、個人の趣味に走ったり、いわば「見栄」のために作ってしまうこともあります。逆にお金を惜しみすぎて、必要な役割を果たしていないケースもあります。ホームページの役割は、企業や団体の「今の価値と魅力」を伝えることです。
しかしデザインに凝れば、ちょっとした更新にも時間と費用が掛かるのは当然です。それだけの意味があればいいのですが、中小零細ではあまり考えられません。出すべき情報を出せず、古い情報のままとなると、業務上のリスクにもなります。

また、意味のない更新のための更新やSNSの利用も同様です。できれば一度、自社にとってなにが本当に必要かを考えてみてはいかがでしょう。
ちなみに「いざ検索」には更新システムがありますから、いつでも最新の情報を発信できます。しかし自社の歩みを語るとか、製品に込めた想いを語るなど、物語的な表現はできません。また、オリジナリティの高いサイト構成やページデザインもできません。もちろんECサイトでもありません。

そういう点で、自社でホームページを持つ意味は十分あります。ただ、そのとき「これも生産財の一つ」という視点を、どうか大切にしてください。
本当の意味で、仕事に使えるようにするには、何を優先するのか。しっかりプロと相談して進めていただければと思います。